映画 『悪の法則』
一回見たときに、もう二度と見ないだろうと思った。
役者は素晴らしいし、ストーリーに引き込まれた。
ただ、見終わったあとに怖くて気持ち悪い後味しかなくて、落ちた穴からいくら上を眺めても、穴に落ちる前には戻れない絶望感が覆い被さってくるみたいな。
なにか引っかかるところがあって、もう一度手に取ってみたら落とし穴に気付いた。
残虐なシーンや、恐怖を煽る展開、示唆的で明確ではない登場人物は、映画全体でみると分かりやすいトラップなんじゃないかと思う。
しっかり言葉に耳を傾けると、とてもあたりまえのことを軸にしている。
〈覚悟〉という台詞が何度かでてくるけど、普遍的な善悪を問う映画なんじゃなくて、行動や思考に対する覚悟と責任について問いている気がする。
キャメロンディアスの「お腹すいたー」という台詞、この感覚で生きていきたいなと思った。善悪での感想ではなく、一人一人の登場人物の軸に見応えがある。
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