映画 『 サイダーハウスルール 』
最近、幾つか観た映画のなかで、
これが一番好き。
数年前にこの映画に出会って、
あれからずいぶんと自分も、周りを取り巻く環境も変化したけれど、
ストンと腑に落ちた言葉やシーンは、また心に響いた。
自分の居場所や、誰かに必要とされたいと願うこと、
漠然とそれを求めたくなることがある。
この映画の大きなテーマのひとつが、『ルール』
孤児院で育ったホーマーは、外の世界に飛びだしていく。
新しい世界を見るというのは、同時に、新しいルールを知ることだ。
人との関係も同じ。
視野が広がる、価値観が変わるというのは、
新しい関係性のなかでそこに息づいているルールに出会い、
判断材料が増えて選択肢の幅が広がるということ。
人と関わるというのは、その人との間に共通項を作っていくことで、
相手を変えようとせずとも、柔軟にルールを変えていけば なにかしら答えが見えてくる。
人と繋がって生かされるというシンプルなことを、淡々と静かに描いている。
ラーチ先生の、見守る愛にグッとくる。
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