本 ◎
夫を亡くして、海辺の家にひとり暮らす75才のルースは、ある夜明け、家の中で大型の虎が動きまわる音と息遣いを感じた。 その日、ルースの元へ女性が訪ねてくる。 自治体がよこしたヘルパーだと名乗る女性フリーダが、ルースの生活と心に忍び込み、家に根を…
おふろっていいね。 実家が阿蘇山の麓なので、帰省するとほぼ毎晩、母と温泉にいく。 田舎のおばちゃん、おばあちゃんたちの裸の大らかさ、なじんだ方言のなんともいえないもっちゃりした響き、湯けむりのなかゆらゆら揺れて、 肩まで温泉にそっと浸かると、…
傳田先生の二冊目。 相変わらず読んでいてワクワクする。 皮膚は外側にある臓器である。 傳田先生が発見した表皮こそが皮膚感覚の最前線である、という理論がおもしろい。 触る、触られる、温度、圧力を感じる、ふつうに知られている皮膚感覚の機能以上に、 …
アラスカ・インディアンに語り継がれる 物語。 北の地に住むアラスカ先住民たちは、 ある年、 極寒の冬を迎え、餓死寸前の全滅の危機にさらされた。 部族のリーダーは、 ふたりの老女を置き去りにすることを決める。 生き残るため、ふたりの必死の旅がはじま…