moiの日記 おまけ

映画と本  時々 ハリネズミ

映画 『 Mommy / マミー 』

 

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映画『Mommy/マミー』グザヴィエ・ドラン監督 予告編 4.25公開

  

振り向くと、10代、20代はすこしずつ遠くなっていて、

それは、手をかざしていた焚き火の熱さから、ゆっくりと離れるような気持ちに似ている。

自分とも、他人とも、

火傷の痛みを繰り返して、距離感を学ぶ。

 

親になるというのは、

子どもが抱えて生まれてくる火に、まず一緒に近づかなくてはならないのかも。

身を切るような決断も必要で、

遠くの傍観者でいるのは難しい。

制御できない感情は、

管理できない火と同じくらいこわい。

 

15才の注意欠如・多動性障害のスティーヴ少年の抱えている火は、

制御不能の激しさを持っていて、

周りの大人は、何度もその火に巻きこまれて心に大火傷を負う。

その熱は、時にとんでもなく優しく母の心をあたためる。

 

後半、かなり盛りこみ過ぎてる感があったけど、

グザヴィエ・ドラン監督が、どのシーンも切り捨てられなかったのも分かる気がする。

映像も音楽もかっこよかった。

 

自分の火傷の記憶を、

誰もがどこかのシーンに見つけられると思う。 

真っすぐな感情が突き刺さってくる、雨のシーンが良かった。


 

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映画 『 ザ・トライブ 』

 

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映画 『ザ・トライブ』公式予告篇

 

この映画は、

リモコンの消音機能が有り難かった。

 

全体としては退屈で、

こちらの常識が通用しない異国に行ったときに感じるような、

ひんやりとした薄いガラス越しの距離感。

字幕なし、台詞無し、手話のみ。

環境音の使い方が秀逸で、もし私が聾者だったとして、

その場にいたら気配で分かるような、肌に響くような音だけが聞こえた

 

例えば、乾いた落ち葉がカサコソと擦れる、

金属器具のカチャカチャという無機質な響き、

粗暴な足音、怒りにまかせた衝撃音、、

空気を振動させる響きにすこし色がついているような音。

その使い方がとても上手で、

だからこそ本当に音が恐い。

 

後半の中絶と殺害シーンは、正直ほとんど目を伏せていて、

気配でストーリーを追っていたのだけど、

解釈が分かれると思う。

気になって色々な人のレビューを読んでみたけど、よく分からなかった。

彼は彼女を救いたかったのか、

逃げないようにパスポートを噛みちぎったのか。

 

滑らかな手の動きに見とれた。

以前〝 五感を磨く〟という、地水火風空の五大の印を教えていただいて、

気に入って続けているのだけれどこんなに綺麗に指はまだ動かない。

演じたのはすべて聾者の方なのだそう。

彼らの手は、習慣のそれだ。

 

耳は敏感に音をすくい上げるので、言葉は、否応なしに意図しない情報も含んでしまう。

手は、音で交わす言葉ほど、余計なものを含む隙がないのだと思った。

聴覚と視覚の違いについて興味をもった。

 

 

 

映画『ザ・トライブ』オフィシャルサイト

 

 

 

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ハリネズミのいる生活

 

ハリネズミの爪切り。

 

以前は、電車を乗り継いで、

専門の 動物病院 で切ってもらっていたんだけど、

移動中の揺れや、音や人の匂いにすごく敏感なので、

爪切りはお家ですることにした。

 

 

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お手て小さいし、すぐ丸まるので、

落ち着くの待つ、爪切る、待つ、爪切る、、と、ほんと大変。

 

 

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終わるとシャーと走り去る。

 

 

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爪伸びたら走りづらいしね。

結構 走るのが速い。

 

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 足のむちっと感。

 

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ご飯とお水は、ゲージの中に置いているので、

頻繁に出たり入ったり。

ときどき足台を置いてみるけれど、

 

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わざわざ足台のないところから出ようとして、

足台を避けてよじ登る。

今日もワイルド。

 

 

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映画 『 エトワール 』 

 

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一人のバレリーナの言葉

「 修道女になりたかったの。でも性格が、俗っぽくてだめだった。 」

 

ドキュメンタリーは、

生の言葉がいい。

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以前、彫刻家の友人に、

人間の裸体を、図書館の写真集や画集を必死に見て、勉強していたという話しを聞いた。

 

最近バレリーナの身体に興味があるので、関連する映画をみている。

パリ・オペラ座の一流ダンサー達。

厳しい等級制で、8歳の頃からバレエだけに打ち込んできた身体の動きは、すごい。

 

このドキュメンタリーは、バレエ関連の映画の中でも特に好き。

 

 

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映画 『 エディット・ピアフ 愛の讃歌 』

 

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映画「エディット・ピアフ 愛の讃歌」日本版劇場予告 - YouTube

 

 

主演のマリオン・コティヤールは、

儚く美しい役どころが多くてすごく好きな女優さんなのだけど、

最後キャストを見るまで気が付かなくて、びっくりした。見事。

 

インタビューを受ける海辺のシーンは涙がでる。

愛しなさい。

愛しなさい。

愛しなさい。

エディットピアフの中に流れていたもの。

 

 

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映画 『 パリよ、永遠に 』

 

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『パリよ、永遠に』劇場予告編 - YouTube

 

 

ナチス・ドイツ軍占領下に置かれたフランス。

ヒトラーに送り込まれたドイツ軍総司令官は、パリを徹底的に爆破する任務を受ける。

イムリミットは夜明け。

計画を食い止めようとするスウェーデン総領事との、

見事な討論。心理戦の室内劇。

 

交渉術なのだが、

対等な立場に立つもの同士だからこそ、言えることがあるし、的を得た言葉を使える。

軍の総司令官であっても、計画が破綻すれば妻や子の命はヒトラーに握りつぶされる。

戦争に台風の目はなく、

どんな人であれ、最終的には駒になるというのがよく分かる。

結末は分かっていても、

最後まで目が離せない良質な映画。

 

 

 

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